生理周期と出血のメカニズム
生理痛が辛い・・という女性はたくさんいますが、生理のメカニズムというものを把握しておくことで、なぜ生理痛が起こるのか?という部分に繋がっていきます。ですから、まずは生理のメカニズムを頭に入れていってもらいたいと思います。
生理の周期
出血が起こる時期のことを「月経期」と呼びます。排卵して子宮内に出てきた卵子と精子が上手く結合すると受精卵が生まれ、子宮内膜で着床する事によって妊娠が確定となります。
しかし性行為が無い場合や、受精できなかった場合には子宮内膜が体外へ排出されていきます。この時、子宮内膜と血液が出血しながら体外へ排出されることを「月経(生理)」と呼ぶのです。
続いて「卵胞期」という子宮内膜が厚みを増していく時期がやってきます。その次に「排卵期」という卵胞から卵子が出ていくといういわゆる排卵の時期がやってきます。そして続いて「黄体期」という受精卵が着床できるように子宮内膜が柔らかくなる時期が訪れます。そしてまた月経期へと巡っていくのが、生理周期となります。
出血のメカニズム
子宮内膜という子宮の内側にある膜は、生理周期が進むにつれて分厚くなっていきます。生理が始まる前には子宮内膜の厚みは「1cm」にもなるのです。そして子宮内膜には細胞もありますし、毛細血管もあるので立派な組織の1つとして存在しています。
いざ出血の時期である「月経期」になると、次の妊娠に備えて子宮内膜を新しくする動きを体が始めます。そして子宮内膜の機能層と呼ばれる組織がどんどん剥がれて排出されていきます。子宮内膜は剥がれた時に出血をしているので、血液と共に体外へ排出されていくのです。
つまり女性というのは、常に妊娠出来る準備をする為に生理周期が定められており、妊娠の兆候が無い場合には月経期に出血するようになっているという事なのです。ですから妊娠した時には、いつも出血がある時期なのに出血が無いという事で判明する人が多いのです。
女性にとって生理周期や月経というものが、とても大切な事だと言うイメージを持つ事ができたでしょうか?生理のメカニズムを知って、生理にまつわる基本的な知識を頭にインプットしておくと、この先役に立つでしょう。
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